こんにちは!運営者の氏家です。
秋の終わりから冬の始まりを感じさせる11月は、地域おこし協力隊の松浦さんにとって、2つの大きなイベントが重なり、精力的に活動された一ヶ月となりました。地域との関わりを深め、自身の学びを実践へと昇華させた松浦さんの活動をご紹介します。
「未来へのミチ」をかたちにした、とよま文化祭
11月9日(日)に開催された【とよま文化祭】では、松浦さんは「木工ワークショップ」と「木の切り絵作品展示」で出展されました。時折雨が降ったり、後片付け中に地震があったりとハプニングもあったようですが、無事に盛況のうちに終えることができたそうです。
ワークショップでは、登米市の木の名刺と相性抜群の「木のカード入れ」を製作。薄く特殊加工した木材を折り曲げて組み立てるという、所要時間15分程度の体験は、多くの方に木工の楽しさと、名刺交換の際の話題づくりを提供しました。
松浦さんにとって、この文化祭は毎年立ち位置を変えながら携わってきた思い出深い場です。今年は出展者として地域の方々と直接関わる中で、「ありがとう」と感謝の言葉を交わし合う機会が増えたとのこと。この経験を通じて、日々の暮らしや木工の世界で、感謝の気持ちやアイデアを言葉や作品といった【かたち】にして表現することの大切さを改めて実感されたそうです。
学びの集大成と舞い降りた「福の神」
文化祭の熱が冷めやらぬ11月15日(土)は、前月の記事でもご紹介した「宮城県林業技術総合センターの一般公開日」に出店されました。
このイベントは、2年間の広葉樹ビジネス講座で得た学びを披露する集大成の場。松浦さんは、一足早くクリスマスシーズンを彩る「LEDキャンドルホルダー」のワークショップを開催されました。冬に恋しくなる暖かさをテーマに、やさしい光が夜を彩るようにと試作された、心温まる作品です。

当日は開場直後から大盛況で、てんてこ舞いになりかけた松浦さんの元に、救いの手が差し伸べられました。それが、商品の完売後、急遽助っ人としてブースに来てくれた大河原産業高校の生徒さん2名、松浦さんの言うところの「福の神」です。
最初は戸惑っていた高校生たちも、松浦さんと一緒にお客様の対応をするうちに、作業の説明の仕方を工夫し始めるなど、みるみるうちに成長を見せてくれたそうです。結果、準備していたキャンドルスタンドは完売御礼!
松浦さんは「たくさんのお客様と出会え、完売できたのも嬉しかったが、それ以上に、満面の笑顔で学校に帰る『福の神』が、自分なりに何かをつかんでくれたことが何より嬉しかった」と語っています。
人との繋がりや感謝を具体的な作品や活動に昇華させ、さらに次世代の学びの機会まで創出された松浦さんの11月。これまでの活動で得た経験とスキルが、着実に地域と未来への「道標」となっていることを確信しました。年末に向けた松浦さんの更なるご活躍を、どうぞご期待ください!


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